遠藤遼太朗– tag –
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はちみつの時間―寝起きの本音―
「ねえ、遼(りょう)。ひざまくらしてあげる。こっちきて」 自室のベッドの上に座り、有羽(ゆば)はそう言って手招きをした。 年頃の男子としてはおいしいのか困ってしまうのか微妙なシチュエーションだが、せっかくの有羽の誘いとあっては断れない。... -
彼と私と天の川
「はあ……何やってんだろ私」 深いため息をつき、すっかり暗くなった空を映し出している川を見つめながら、有羽(ゆば)はそう呟いた。その視線はどこを定めるわけでもなく、ただ川の奥を向いていた。 今日は久しぶりの下校デート。いつもと雰囲気を変え... -
バレタインのプレゼント
2月14日。この日は朝から皆そわそわしてて、好きな子の行動をお互いに気にしてる。綿飴みたいに甘くてふわふわとした空気に包まれている感じが何だかいい。それに、女の子がすっごくかわいく見えるんだよね。好きな人のために一生懸命になってる姿なん... -
18.自らの意志でそうなるのと、強制的にそうなるのとでは全然違うんだ|牙白(ガラ)
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15.「ねえ、俺たちハメられたんじゃない?」|牙白(ガラ)
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温もり
「うー、寒い」 手を擦(こす)りながら駅から流れ出してくる人の群れに、何度目かの視線を向ける。 ようやく奥から手を挙げてこちらへ駆けてくる男性の姿を見つけると、彼女は安心したような笑顔になった。「ごめん、待った?」 遠藤遼太朗の問いに「う...
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