ドキドキ– tag –
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理性と欲望の天秤3
それは数時間経った今も変わらずにいた。その間に後片付けをしようが、風呂に入ろうが、気持ちはさっぱりしない。悶々とした気持ちを抱え、智孝はベッドの上に寝転がった。うまく整理できない頭の中とは正反対に、体はベッドに沈んだままだ。月明かりで浮... -
理性と欲望の天秤2
「ねえ、私がお邪魔だったら、外に出てくけど?」事情を知っている人のこの発言は、智孝と有羽を赤面させるには充分だった。有羽はそれにプラス、手を左右に勢いよく振っている。「いや、そんな必要ないから! っていうより、里美がいないと困るし」「な... -
はちみつの時間―寝起きの本音―
「ねえ、遼(りょう)。ひざまくらしてあげる。こっちきて」 自室のベッドの上に座り、有羽(ゆば)はそう言って手招きをした。 年頃の男子としてはおいしいのか困ってしまうのか微妙なシチュエーションだが、せっかくの有羽の誘いとあっては断れない。... -
初めてのヒトツ
「もっといっぱいして」と、彼女が願った通り、智孝は有羽が息つく暇を与えない程にキスを繰り返した。いつもの優しいキスではなく、智孝の想いを熱に変えたような深く激しいキスに、頭の奥が痺れるようだった。(いつもの兄ちゃんと違う……どうしよう。キ... -
理性と欲望の天秤
家の留守を丸一日預かる。そういったことは、家族と暮らしていてたまに起こることだろう。それは伊藤智孝(いとうともたか)にも言えたことであり、彼は妹と二人で二日間を過ごすことになった。しかしこの妹、兄に家事をやらせるどころか、揉め事の種を蒔き... -
翔太は見た!!
前から思っていたけど、樫倉(かしくら)先輩はとてもオープンな人だ。いつも僕や玖堂(くどう)先輩をからかっては楽しんだりする意地悪な面もあったり、食堂のおばちゃんや上級生のお姉さん方にも可愛がられるナンパ師でもある。でも……肝心なところは踏... -
はちみつの時間―甘い言葉を囁かれて―
学校も休みである日曜日、有羽は晟の部屋へと遊びに来ていた。と言っても、お互いにやらなければいけない課題を黙々と進めていたのだが。 自分の分は終わったと背伸びをする有羽は、ノートを見て難しい顔をしている晟に後ろから抱きつき声をかけた。「...
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