海白彩– tag –
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第5話 ありがとう
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第4話 彼の浮気が許せない私と許せる彼女
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第3話 自分を知るってこういうことなんだ。
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第2話 小説を書くって奥が深かった
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第1話 きっかけは「続きが読みたい」だった
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恋人未満
はあ~~~~。 放課後、教室に戻ると机に突っ伏すようにして大きな溜め息を吐いているクラスメイトに遭遇した。「どうしたの?」 近付き、そう声を掛ける。 顔を上げた彼女が僕の顔を見上げると「あ、聖くんか。ん…あのね。彩ちゃんのことなんだけど... -
コーラルリング
『珊瑚の指輪を左小指にしていると運命の相手と出会えます』――私もこの指輪で最高の恋人と巡り会えました――――今度、結婚します。全てはこの指輪のお陰です―― 雑誌の広告にあるこんな言葉を読むと、自分の左手の小指にあるコーラルリングが妙に気恥... -
ササゲラレタ ウタ
彼女はマイクをテーブルの上に置くと間近にいる男性に微笑みかけた。 彼は同じように笑みを返すと音楽と映像が流れ出したテレビへと顔を向ける。 その音楽、歌詞に聞き覚えがあった海白彩は歌っている恋人を見つめた。『初めて君に出会った時に 僕の... -
落葉の願い
風が吹くと足下の木の葉が乾いた音を立てながら渦を巻いた。 その中を恋人達がゆっくりと歩を進めている。 ふと女性が男性とは逆の方向に目を向け足を止めた。「彩、どうした?」 腕を組む、というより彼のコートの腕部分だけをそっと握っている彼女... -
純白の想い
「お邪魔します」 海白彩は今日も実春の家へ遊びに来ていた。「あら彩ちゃん、いらっしゃい」 玄関先で彼の母親に会う。どうやら急いで出掛けるようで、いつもするちょっとした世間話は今日はお預けらしい。「じゃあ実春、後は頼んだわよ。彩ちゃん、ゆ...